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秋山 はるか  Haruka Akiyama


1986年高知に生まれ、大学進学とともに京都に移住。
モノを作ることは、その時を空間に刻むこと。生まれたモノは自分にとっての記念碑で、この世の中に存在するありとあらゆるモノ達もまた誰かにとって、何かにとっての記念碑だと思っている。

2017年に1人目の子供を出産し、現在2人の子供を育てる母親でもある。モノ作りは生活そのもの。

その他、シャーマンアートコレクティブ「MuDA」にマネージャー兼アーティストとして所属している。MuDAのアイテムショップ「ムーダ屋」にて作品を販売中。

 

 

制作コメント

 

ひとかけらの精製された粘土は、掘り起こされる前、地面の中でじっとして、家や町や国や大陸のある大きな地球の一部だった。

私の制作は、一つの星や大陸、島のスケールからすると比べ物にならないくらいささやかで、粘度10kgの重みなんて小島の何億分の一よりも少ない。けれど、このささやかな軽さの中に作業を重ね、焼成を繰り返し、軽さの内側に時間の重みを加える。無機物である粘度の塊に、少しずつ有機的な変化が現れ、ただの土の塊だったものに見えない気配が宿り始める気がする。

手の上で作られるひとかけらの容積や、具体的な重さは決して変わらないけれど、目に見えない広がりは作業を重ねるうちにどんどん大きくなる。

積層すること、一つの塊に散漫な時間が凝縮されていくことをテーマに作品を制作。土やガラスの素材を用い、焼成というプロセスを経ることで、一握りの塊に無限のスケールを閉じ込めるような作品制作を目指している。

 

 

 

 

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